幹細胞バンクの実用性

幹細胞バンクといいうのは、新生児のさい帯血や幹細胞をへその緒などからあらかじめ採取しておき、将来、何らかの病気になった際の治療に役立てるものである。日本のみならず、親が希望さえすれば、へその緒を保存できる国も多い。

海外でも子供の将来のために親が幹細胞バンクを利用することも多いが、高額な費用がかかることに加えて、その実用性や効果についてはまだ実証されておらず、主に、規制の緩い地域で利用される傾向がある。ただ、さい帯血の幹細胞の場合は、常に倫理性に困難のつきまとうES細胞ではなく、体性幹細胞の部類に属しており、そのなかでも、もっとも初期の段階の幹細胞のため、その再生・増殖能力にさまざまな期待がかかっている。

日本などでも、再生医療の分野での研究が進んでおり、「日本さい帯血バンクネットワーク」などの組織も既に存在している。もし実用化されるとなると、健康保険としても機能することになるので、できるだけ利用したいと思う親もいるようだ。新生児の段階での幹細胞でないと意味がなくなってしまうため、実用化に多少の不安があったとしてもとりあえず登録しておくという親が多いようだ。